ATESは、太陽光発電プロジェクトの設計、資機材調達、建設工事まで請け負うことができるEPC企業です。経験豊富なエンジニアリング機能を持ち、グローバルな展開が可能です。太陽光発電によるエネルギーを活用した事業展開や事業の効率化など、現場の必要性に即したシステムを設計して、その設備から施設の建設まで、また建設後の運営管理も含めた総合的な事業展開することが可能です。
また一方、再生可能エネルギーの開発事業は、エネルギー需要の高まる新興国において国家的なプロジェクトとなっている場合が多く、地球環境への配慮を前提に、設備投資に対する助成や施設運営に対する融資などの優遇政策がとられている場合があります。
ATESは急速な経済成長を実現しているバングラデシュに、農業の効率化や地域における電力供給を目的とした現地法人ATES・BANGLADESH Ltd.(以下ATES・BD)を2017年3月に設立しました。 ATES・BDは政府系の融資金融機関であるIDCOLと業務提携を結び、農業生産のための灌漑用水を提供する事業を始めています。太陽光発電により地下水をくみ上げる施設を建設し、施設の運営とともに灌漑用水を農地に提供するまで、一貫した事業となっています。
この事業により、降雨の不足する乾期において、米作などの栽培が可能となり、その結果、農家の生産量を2倍以上に増やし収入を大幅に増加させるとともに、施設の運営のための雇用も生み出しています。もちろん環境に対する負荷はほとんどありませんので、持続可能な活動として、IDCOLから助成金を受け、施設設立の許認可などの協力を得ています。
またIDCOLと共同で、灌漑用水の利用者に対してより効率的な栽培方法など農業の指導も開始しました。更にこの施設からの余剰電力の利用にも積極的に取り組んでおり、2021年度からは、これらの施設で発電された電力を電力会社に販売する、売電計画も進行しています。
このようにATESは、太陽光発電など再生可能エネルギーを活用した社会インフラの構築や事業の効率化において、その事業企画から設計・システム構築と開発・施工また運営まで幅広く取り組んでいます。